みなし財産とは|用語集

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みなし財産とは

質問遺産分割における分配の前提となる「みなし相続財産」とは何ですか?

厳密に言えば相続財産ではないが、相続財産とみなされてしまう財産のことです。

解説

被相続人が死亡すると、その財産は相続人に相続されます。その際相続税がかかりますが、実は、被相続人が死亡時には持っていなかった財産で、相続税の申告をしなければならない財産があるのです。
例えば、死亡保険金と死亡退職金がこれにあたります。

死亡保険金、死亡退職金イメージ

相続税の対象は死亡「時」にもっていた財産に対する税金になるため、死亡保険金や、死亡退職金は該当しないように思えます。ただ、どちらも相続と同じように「死亡」を契機として発生することには変わりはないため、相続財産と「みなす」とすることにし、相続税の申告をする際には含めなければならない財産としています。

実はみなし相続財産は相続税の申告をすることで死亡保険金と死亡退職金は、「500万円×法定相続人の数」までであれば非課税となるため、節税にもなります。

この記事の監修者

福島 健太フクシマ ケンタ

税理士

税理士。東京税理士会品川支部所属。日本税務会計学会訴訟部門所属。福島健太税理士事務所代表。不動産デベロッパーから税理士に転身した経歴をもつ不動産と税のスペシャリスト。共有持分で不動産を相続される方が相続税を相談する税理士として多くの顧客を得る。趣味は釣り。

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