収益不動産が共有名義の場合に起こる3大トラブル|トラブル事例|相続

更新日:
作成日:
コンテンツ番号:2845

収益不動産が共有名義の場合に起こる3大トラブル

  • 家賃の分配金(均等 or 賃料は持分割合?)
  • 経費負担(誰の判断?)
  • 管理方法(誰が管理?)

ご相談内容

兄弟3人名義の収益アパートを神奈川県川崎市に所有しています。2年前に親から相続しましたが長女がお金に細かく家賃の管理も分配金も姉が勝手に決めて振り込んできます。しかも家賃が姉から振込まれる日は毎月バラバラで金額も毎回違います。
姉は「全部私が管理して大変なの」と言いながら、建物の手直しに〇〇万円かかったと事後報告で連絡が来たりします。姉は独り身で本件アパートの一室に住んでいるという事情から「私が管理しているんだから」の主張は分かりますが姉は家賃負担なしでアパートに住んでいます。
私は現金化したいのですが他の共有者は売却の意思はありません。
円満に共有者らで所有を続ける良い方法をアドバイス下さい。

ポイント

  1. 家賃の分配金は均等or賃料は持分割合?
  2. 経費負担は誰が何に基づいて決めるの?
  3. 誰が管理するべき?

解説

賃料を共有者の一人だけが全額受け取っていたら不当利得として請求できます。したがって賃料の分配も、経費の負担も持分割合が原則です。

管理は非常に大事で修繕、リフォームそして場合によっては賃借人の敷金や保証金も決めなければなりませんので共有者全員の合意によって代表の管理人を決めておくことが重要になります。

共有者同士の信頼関係が歪むと当然のごとく不動産問題に飛び火してしまうのが実情で、その後、自己持分のみの売却に繋がる一番の理由なのです。円満に共有関係を継続できない場合は、やはり自分の持分のみの売却をオススメします!!

この記事の監修者

松原 昌洙マツバラ マサアキ

代表取締役 /
宅地建物取引士

CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。

この記事のタグ

おすすめの記事はこちら