共有名義マンションの家賃収入を分配してくれない|トラブル事例|相続

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共有名義マンションの家賃収入を分配してくれない

おはようございます!天気は快晴で本日も一日お客様の笑顔を見るために頑張って仕事に励みます!

では、「事例でわかる」内容として、本日は名古屋市緑区のマンションの持分として相続されたR様の相談および解決内容をご紹介させていただきます。

ご相談内容

5年前に父から相続した名古屋市緑区のマンションは兄弟3人で共有名義になっていますが、兄の口座に賃料が振り込まれ、私と姉が催促しても私達の取り分である家賃をもらえなくて不満に思っています。兄に対し私と姉の持分を買い取ってほしいと要望しましたが話に応じてくれません。

う~ん、非常に困った事案ですね。本来、ご相談者様やお姉さんがもらえるはずの家賃が入ってこないっていうのは。お父さんが子供のために残したはずのマンションなのに、心が痛いです。

解決までの流れ

何とか、解決できるように弁護士、税理士の先生にもアドバイスを頂戴しました。場合によっては、調停や訴訟の可能性がる事案です。当事者間で話し合いが無事に終わるように、私としては細心の注意をはらいご相談者様にアドバイスをさせていただきました。

ようやく、ご兄弟間で再度、話し合いの場を設けていただき、これまで享受できるはずの賃料については、分割ではあるもののきちんと分けて振り込むということになりましたが、やはりお兄様が持分を買い取る意思はないとのことで、ご相談者様とお姉様の持分は第三者に売却するという方向になりました。

父より相続したマンションを兄持分1/3、姉持分1/3、相談者持分1/3。第三者に姉と相談者の持分を合わせた2/3を売却した図

今後、また同じようなことが起こらないとも限らないとの判断でやむを得ずといった感じです。相続で持分を取得される場合、意外と多いご相談内容です。

ご兄弟に買い取っていただくことがベストですが、全てがそういう訳にもいかないですよね。相続人のトラブル防止のため、事前に相続対策として弁護士や公認会計士、税理士に相談しておくことが適切ですね。

この記事の監修者

松原 昌洙マツバラ マサアキ

代表取締役 /
宅地建物取引士

CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。

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