共有持分のメリットとデメリット|共有持分とは|その他
共有持分のメリットとデメリット
物件を購入する際や遺産分割協議において、共有名義によるその持分についてメリットとデメリットを理解しましょう。
共有名義にすることによってメリットを受けられるケースがあります。
- 贈与税の回避
- 夫婦収入合算として住宅を購入できる場合
- 夫婦で住宅ローン減税の適用を受ける(条件あり)
- 将来的に不動産売却時、特別控除を最大、ダブルで受けられる。(条件あり)
等々。しかし、当然ながらデメリットも存在します。
- 相手方の同意なく、単独で不動産全体を処分できない。
- 離婚問題で利害対立が生じる場合
- 相続により相続人が枝分かれし、権利関係が複雑化になる場合など
遺産分割協議や不動産の購入時に、共有名義にした方が良いと思っていたものが、将来的なトラブル等により、状況が悪くなる場合があることを念頭に置いた方がよいでしょう。
共有持分を解消するための方法
- 物件を売却し共有持分の割合に応じて分配する方法。
- 土地のみであれば分筆(土地の分割)で決める方法。
- 複数の物件があれば、共有持分の割合に応じて交換する方法。
- 他の共有者へ自己の共有持分権を譲渡し金銭やその他財産を受領する方法。
この記事の監修者
税理士
税理士。東京都出身。中央大学法学部を卒業し、ワールド法律会計事務所代表。共有持分の相続案件で多く相談される相続税が得意分野だが、生前贈与や、親族間の不動産売買等相続対策にも豊富な経験・実績のあるスペシャリスト。