他の共有者と売却の足並みが揃わない!!|トラブル事例|その他

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他の共有者と売却の足並みが揃わない!!

ご相談内容

父と私(息子)で20年前に一軒家を購入しました。持分の割合は私が3分の1・父が3分の2です。購入後家族で住んでいました。4年前に引っ越すことになりその際は賃貸で貸していたのですが、今年初めに賃貸人から契約解除の申し入れがあり家賃収入が無くなってしまいました。

これを機に売却することになったのですが、売却金額の面で全く父が高い金額ばかり言って折り合いがつかなく話しが前に進みません。固定資産税は私が全て払っておりこのままだと私だけが損をしてしまいます。

  • 息子が固定資産税を全額払っている。
  • 父が高い売却金額を希望しているせいで話が進まない。

解決までの流れ

不動産を売却しようとする時に共有者全員の意思が必ずしも一致しないのが現実です。早く売りたい人、まだ売りたくない人、いつかは自分が住もうとしている人など、各共有者たちの希望は時にしてバラバラであり、とても自分勝手です。

家賃収入が無くなり早急に現金が必要とのことでしたので、ご相談をいただいてから5日間で成約に至りました。その後購入された投資家(個人)様とお父様が協議を行い不動産鑑定士が作成したを基に適正価格にて投資家様がお父様の残りの持分を購入されました。

  • その後全体を取得された投資家様は大規模リフォームを行い現在賃貸されています。
売却の流れ|Step1(1日)ご相談|Step2(2日)物件調査・売却活動|Step3(1日)息子様へ売却活動報告、買主様と調整|Step4(1日)契約決済

アドバイス

共有物の管理処分について

  • 現状を維持する保存行為 →単独OK
  • 管理行為(不動産の価値を高める改良行為など)→過半数の同意は必要
  • 変更行為(増築、改築など全体の処分)→全員の同意が必要

この記事の監修者

大村 進オオムラ ススム

不動産鑑定士

不動産鑑定士。株式会社大村不動産鑑定事務所代表。不動産鑑定評価業務をはじめ、価格査定、意見書作成など不動産の価格に関するスペシャリスト。業者によって査定額に大きな差が生じやすい共有持分の不動産鑑定において市場動向を考慮した査定には定評がある。

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