土地持分(底地)を相続したケース|トラブル事例|相続

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土地持分(底地)を相続したケース

こんばんは! 今日も朝からバタバタとしましたが、一日もあっと言う間に終わってやっと、パソコンの前に座ってる共有持分アドバイザー松原でございます! 本日、「事例でわかる」内容として、担当させていただいた神戸市東灘の土地持分(底地)として相続されたM様の相談および解決内容をご紹介させていただきます。

ご相談内容

父から相続を受けた土地持分は面倒な権利関係なんです。

土地の名義は私と兄、姉の3人ですが、土地は底地であり、借地として他人名義の建物が建っています。(土地上に借地権付き建物がある状態)
父と古くからの付き合いで借地として貸しており、当時の賃貸借契約で月3,000円ほどしかない状況です。 弁護士と相談し賃料値上げ交渉を行いましたが、値上げの上限もあり、固定資産税を全額納付できる状態ではありません。完全に赤字です。 私としては、持分を手放したいけど兄と姉の考えは違います。 親から引き継いだ土地なので手放したくないという兄と借地人の方に土地を買い取ってほしいと思う姉。兄弟で意見が異なります。 このような状況が続くのが嫌なので、せめて私の持分は手放したいのです。 しかし、こんな複雑な権利関係の土地を誰か買い取っていただけるのかと地元の不動産屋に相談したものの、相手にしてくれませんでした。

土地持分として相続されたケースの相談および解決内容のイメージ

今回、弁護士の紹介で、貴社に相談にきた経緯です。 今回は底地、借地権、共有持分、なかなか手ごわい事案です。 特に底地案件ともなると、借地人様と調整が必要になってきますし、ご相談内容を聞く限り、共有者間で意見の相違があるそうでここは慎重に判断していかねば!

解決までの流れ

ご相談者様の意思、共有者の意思を再確認をさせていただき、弁護士、不動産鑑定士、土地家屋調査士の先生と密に打ち合わせを行い進めていきました。 結果的に兄弟間の調整が付かないとのことで、ご相談者様としては土地持分のご売却という判断になりました。

ただ、底地の持分を買い取るお客様の数は非常に少ないため、ご相談者様の持分を当社で買い取りをさせていただき、時間をかけて権利関係の調整を行っていくことになりました。
底地、借地権についての権利調整が必要な物件は一般のお客様が手を出すことはまずないでしょう。 兄弟間での意見の相違により、権利がまとまらないケースは多々ありますが、思い切って共有持分を手放すことによって、ご相談者様の肩の荷がおりたという点では、非常によかったと思います。

この記事の監修者

松原 昌洙マツバラ マサアキ

代表取締役 /
宅地建物取引士

CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。

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