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共有名義を解消する3つの方法(基本)|共有持分の基礎知識

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共有名義を解消する3つの方法(基本)

共有名義不動産を解消するには

相続等によって共有名義の不動産を所有する機会は多岐に渡りますが、解消方法は主に3つです。例を示しながら解消方法を説明します。

父が亡くなり90坪の土地を兄妹3人で相続することになりました。(長男、長女、次男)

亡くなった父の不動産90坪|長男|長女|次男で相続をする図

解決方法1:現物分割

土地などを30坪ずつに分筆して共有している不動産をそれぞれの単独所有にする方法です。もっとも一般的ですが、土地の形状や道路状況などで誰がどこの部分を持つのか等で揉めることも多く話がまとまらないケースが多いです。

  • 長女:自分は角地がいい!
  • 次男:僕は西側の土地がほしい!
  • 長男:面積を少し多めにほしい!
長男30坪、長女30坪、次男30坪の図

解決方法2:代金分割(換価分割)

共有状態の不動産全体をを一括売却し、その代金を持分割合に基づき配分する方法です。これには共有者全員の同意が必要で、現金化するためシンプルでトラブルになりにくい解決方法ですが、特定の共有者が住んでいる場合、売却を拒むケースが多いのが実情です。

90坪を売却換金し公平に長男、長女、次男で配分する図

解決方法3:代償分割(価格賠償)

特定の共有者一人が不動産をすべて取得する代わりに、他の共有者に相当の代償金を支払う方法です。全体の不動産を取得(吸収)する共有者に支払い能力が求められ、代償金の価格について、適正価格の算出がポインになります。

  • 共有者間において著しく低い価格で取引をすると税務署から“低額譲渡”とみなされ、結果的により多くの税負担になってしまうことに注意が必要です!

共有者が多すぎたり、複雑な共有状態にある共有名義不動産の場合は、共有者間で上記のような解決方法が取れない場合もあります。

長男が90坪を相続し長女、次男に代償金を払う図

ただ複雑な共有状態にある共有名義不動産の場合は、上記のような解決方法が取れない場合もあります。その際は、共有分のみを売却する方法もございます。

まずは、共有名義不動産を専門的に扱う信頼できる不動産業者にご相談下さい。

この記事の監修者

松原 昌洙マツバラ マサアキ

代表取締役 /
宅地建物取引士

CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。

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