土地共有持分と建物区分所有の交換|トラブル事例|相続

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土地共有持分と建物区分所有の交換

共有持分アドバイザー山田が担当しました「事例でわかる共有持分」として、兵庫県神戸市にあるビル区分所有と土地の共有持分をお持ちのS様の相談内容および解決内容をご紹介させていただきます。

ご相談内容

土地1/3と建物2階部分および3階部分の権利を持っています。残りの土地2/3と1階部分は区分所有として兄が権利を持っており、兄はそこで居酒屋を営んでおり、2階も3階も兄が勝手に利用しています。賃料ももらっていません。

それなら、私が持っているすべての権利を兄に買い取ってもらいたいと思っておりますが、話しが前に進みません。

第三者に私の権利を売りたい気持ちはありますが、兄が親の面倒を長年見てきたので、頭があがりませんから、出来る限り穏便にしたいのです。

何かいい方策はないでしょうか。

ポイント

  • 兄は相談者様の権利部分を買い取る資力があるか。
  • お互いの権利を交換することは可能か。

解決までの流れ

兄と面談し意向を確認しましたが、相談者様の権利すべてを買い取る資金もなく、また、不動産を一括で売却しテナントとして入居するリースバックの意思もないとのことですが、相談者様の気持ちも理解していただき、兄の土地の共有持分と相談者様の建物区分所有権を交換するという方向で話を進めることになりました。

当社提携の不動産鑑定士に依頼し、交換差益による差額分は兄が相談者様に土地権利金としてお支払いただき、賃貸借契約を結ぶことによって、兄は借地権付き建物として、相談者様は底地権者として、毎月の地代をいただくことで合意を図ることができました。

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この記事の監修者

松原 昌洙マツバラ マサアキ

代表取締役 /
宅地建物取引士

CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。

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