兄弟・姉妹間のトラブル事例|トラブル事例|相続
兄弟・姉妹間のトラブル事例
共有持分アドバイザーの金本が担当しました「事案でわかる共有持分」として、兵庫県神戸市のマンション共有持分をお持ちのW様の相談内容と解決内容をご紹介させていただきます。
ご相談内容
父が土地を持っていた頃、マンションデベロッパーとの契約で等価交換にて区分マンション10軒分を所有することになりました。その後、父が亡くなり、最近知ったことなんですが、母と私、姉でそれら不動産について共有名義になっていたのです。今住んでいるところは実家なんで、マンションには住んでいません。当時、私達姉妹は年も若かったので、母がこの手続きをしたんだと思います。いまでは、母も介護が必要で私が面倒を見ていますが、姉は自由奔放で母の面倒も見てくれず、しかもお金をせびってくるんです。母に万一のことがあった場合、相続のことを考えると姉ともめることが予想されるので、今のうちに母と私の共有持分を売却したいと考えております。買取をお願いできますか?
ポイント
・区分マンションに賃借人がいる場合の適正価格を出すには。
解決までの流れ
賃借人がいる借家を買い取る場合、収益物件として扱い、場所にもよりますがその物件を販売するならば賃料相場をいくらになるのかを調べ、表面利回り6%~8%台を想定し、そこから逆算を行い物件取得想定価格を算出、また、共有持分物件という特殊性、それらを勘案した上で査定額をご提示します。
また、当社の評価を算出した上で、当社より上回る価格を出す投資家を探す必要があります。区分マンション10軒分に共有持分となれば、個人のお客様を探すことはほぼ無理と判断し、当社ネットワークによる投資家(法人・個人含む)のお客様へのヒアリングを開始しました。
結果、当社の評価より上回るお客様が見つかり、ご紹介をすることができました。また、当社は仲介手数料をご相談者様には請求を行いませんので、ご相談者様にとって一番有利な形でご売却が出来、非常に喜んでいただきました。
この記事の監修者
代表取締役 /
宅地建物取引士
CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。