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共有持分のまとめ|共有持分の基礎知識

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共有持分のまとめ

家系図のイメージ

今回は共有持分について、よくお問い合わせ頂く点について、対話形式で解説していきます。

多く頂く疑問

  1. 共有持分は誰が買うの?
  2. 買った人は買った後はどうするの?
  3. いくらで買ってくれるの?

共有持分は買い取ったとしても見ず知らずの人と共有関係になるのだから、わざわざそんな物件買う人なんているんですか?

Aさんの疑問はよく当社にも寄せられます。
結論から言いますと、「います!」
投資的な活用として購入する人が多くいます。

共有持分が投資的に活用できるってどういうことですか?

共有持分を購入したということは、その購入した物件を自己の持分の範囲で利用する権利を得られます。
※例えば、土地であれば、持分に応じてその全部を利用できます。
共有持分を買い取った投資家は、実際に不動産を利用するのではなく、自己の共有持分割合の金銭を求めます(賃料相当額)。
その金銭を継続的に得ることができ、投下資本を回収することができれば、投資は成功と言えます。
中には、古びたマンション等をリノベーションする費用まで出す投資家もいます。そうすることで、不動産の価値が高まり、投下資本の回収が多くできると判断したためです。

へー、そうなんですね。
『出ていけ!!!』って言われるかと思ってました。

投資家らは投下した資本を回収できれば良いので、出ていけという投資家はいません。
※そもそも法的に他の共有者を追い出すことは不可!

ちなみに、実際にどのような人が多いのですか?

先ほども述べましたが、基本的には投資家が多いです。
投資家の中には外国人、特にアジア圏の人が多くいます。
日本の不動産の価値はやはり人気が高く、特にアジア圏からは好まれています。

外国人もおられるんですね!
共有持分を売却方法のポイントは何でしょうか。

ズバリ、買取業者か仲介業者かが非常に重要です。
共有持分を売却する際は、専門業者に依頼することになるでしょう。
広告やインターネットの検索でも見たことがあるかもしれません。
専門業者にも買取業者か仲介業者と2つに分かれるのです。

え、そんなに違いはあるんですか?
買取業者ってことは、自社で買い取るということだと思うので、むしろ早く買い取ってくれそうで。

いえ、それがですね、買取業者はいかに安く買い取るかということばかりを優先してしまいがちです。安く仕入れられれば、売却した際の差額が大きく、利益になるので。
また、早く買い取ってくれるといいますが、仲介業者を利用する場合でもそこまで大差はありません。むしろ早いくらいです。

仲介業者を利用したほうが高く売れるのですか?

基本的にはそうですね。
例えば、当社の場合であれば、業界で唯一の入札システム(ポスティングシステム)を活用することでCENTURY21グループの当社独自のネットワーク顧客を通じてより良い条件提示を示した投資家との取引きを仲介しますので、他の不動産屋に比べて、高く売れる可能性は高まります。

へーそうなんですね。
でも、実際共有持分は売却できたとしてもて安くなってしまうって聞きますけど…

それはそうなってしまいますね。
例えば、全体で1,000万円の価値のある不動産があったとします。
共有持分の2分の1のみ売却する場合、500万円で売れるかというと…
そうはいきません。
そこから2割程度は安くなってしまいます。

やっぱりそうなんですね。
できるだけ共有持分のみの売却はしないほうがいいということですね…

共有持分のみの売却は自己の判断でもできます。
共有者間の人間関係が複雑だったり、そもそも、他の共有者がどこにいるかわからなかったり等様々なケースがあることが多いです。
他の共有者を探すなどの手間や時間、人間関係が複雑で交渉等、精神的なストレスを考えれば、多少安くなってしまったとしても、十分に価値はあるのではないでしょうか。

なるほど。

共有持分の不動産に限らず、そもそも売却したい不動産が売れるのか、売れるとしてどの程度で売れるのかというのは、専門の不動産業に相談や査定を依頼しないとわからない部分でもあります。
いろいろな業者に相談・査定を依頼する中で信頼できそうな業者を利用すると良いと思いますよ。
仲介業者と謳っているにもかかわらず、実は買取業者だったなんてこともありますので、注意が必要です。

いろいろお話ありがとうございます。

この記事の監修者

松原 昌洙マツバラ マサアキ

代表取締役 /
宅地建物取引士

CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。

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