相談事例
作成日:2014.12.08
コンテンツ番号:515
相続アドバイザー松原が担当しました「事例でわかる共有持分」として、北海道帯広市の共有持分をお持ちのS様のご相談内容と解決内容をご紹介します。
父の兄弟4人で購入した広大な土地と、未登記(父の所有)の建物があります。 しかし、今では相続等や売買により、土地の最終的な所有権者としては叔父と親族ではない第三者が2人と、相続予定の私の4人が共有持分権者となります。 そして、建物は私のみが相続登記の予定です。 叔父としては、土地のみを取得したいとのことで、共有者全員の持分を買い取りたい意向ですが、建物は買い取らないということなのです。 私の土地共有持分だけを叔父に売ってしまえば、建物部分は借地権付き建物として残るのでしょうか?それとも、敷地利用権のない建物になってしまうのでしょうか? 私としては、煩わしいので、建物も土地共有持分も売却したいのですが、叔父は土地のみだと言うし、困っています。
・土地共有持分のみを売却することにより「敷地利用権のない建物」に該当するのか。
・隣接所有者との境界の確定が可能か。
・共有持分をお持ちの第三者との権利調整は可能か。
まずは、現地調査の開始です。専門家である不動産鑑定士による価格査定、土地家屋調査士による現況測量を依頼しました。地目も山林で土地の確定測量も未定の為、現況の境界ラインの現況を調べる必要がありました。 叔父様とのご意向を確認しましたが、やはり、建物はいらないとのことで、ご相談者様とお話しをさせていただき、当社が適正価格にて買受をさせていただくことになりました。
敷地利用権のない建物とされたら、収去問題に繋がるため、ご相談者様からすれば、建物と共有持分の土地を売却できて、非常に喜んでいただきました。
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