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作成日:2019.02.25

なぜ今、相続トラブルが多くなっているのか

コンテンツ番号:416

ご相談内容

最近、相続トラブルが多いように感じます。特段、大金持ちの家でなくても被相続人が亡くなった後、残された兄弟たちが争い、仲たがいになっていくのをよく耳にします。

昔とは法律が変わったのでしょうか。それとも何か時代背景があるのでしょうか。

ご相談内容

相続でのトラブル

相続の際のトラブルと聞いてどんなことが思い出されるでしょうか。

被相続人に実は隠し子がいた…等TVでよくあるような話をイメージされる方もいるかもしれません。
もちろんそれも一つですが…他には下記のケースが多いようです。

①相続財産が不動産で分けにくい

②生前の寄与分や特別受益が誰かにある

③遺言書が偏っている

④相続人の一人に生前贈与が行われている


相続でよくあるトラブルの代表的なものは上記です。

しかし、それは、昔もあったことです。

それにも関わらず、昨今相続トラブルが頻繁に起きるイメージがつくようになった原因は何でしょうか。

現代の社会状況

昔は「家」ということが重視されていました。相続に関してもそれは同じで、基本的には長男が家の跡を継ぐから、当然財産もすべて長男が相続する。他の兄弟たちは相続放棄をするようなことがごくごく普通によくありました。

昔の話にはなりますが、明治時代の民法(旧民法)では、家督相続という制度がありました。

旧民法286条:「相続に二種あり家督相続及ひ遺産相続是なり」

旧法時代は、相続には2種類、すなわち、①家督総読と②遺産相続がありました。


①の「家督相続」とは、被相続人である戸主が亡くなった場合は必ず長男がひとりで全ての遺産を継承・相続するのが原則とされていたものです。

兄弟姉妹が何人いようと、基本的は長男が家督相続人となり、その家にある全ての財産を受け継ぐため、強い権限を持っていました。


しかし、皆さんもご存じのようにそのような制度はもう残っていません。

高度経済成長期を経て、「家」というよりも「個」が重視されるようになりました。また、女性の社会進出の影響も大きく、時代背景も大きく変わってきました。


法律も兄弟姉妹の間で、相続分の違いはありません。

そのため、親などの被相続人が亡くなった場合には、平等に遺産を相続する権利があります。

「家」が重視されていた時代から、「個」の時代になったことから、相続のトラブルが起きやすくなったと言えます。

 

実際、筆者は代々農家の地方の者ですが、祖父が亡くなった際は、長男である父が祖父の相続財産のすべてを相続し、他の3兄弟は放棄をしました。

田舎なので、まだまだよくある話かもしれません。


筆者には弟がいますが、ともに東京で働いており、家を継ぐ等のことは一切話したことがありません。

地方にいても就職口はなく、戻りたくても戻れない現状もあります。

この先、父親が亡くなった際に、祖父の代のように長男が全部を継ぐということにはすんなりならないと思います。

弟にも妻がおり、東京で家を購入するそうです。

実家の財産は莫大ではありませんが、兄弟及び兄弟の嫁4人で、相続財産について多少なりとももめてしまうのでは?と時々考えています。

やはり、長男が家を継いで当たり前、地元に残って当たり前ということが薄れたことにより、相続財産についてもめるようになるのは一当事者としてわかるような気もします。


これを読んでいるあなたも私と同じような境遇の人、同じように思う人もいるかと思います。

親が亡くなったら考えればいい、そうではなく、親が元気なうちにある程度の方向性を決めておいた方が良い…改めてそう思っています。

お盆に男3人で酒を飲みながらそんな話をしてみようと思った筆者でした…

 

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