公正証書遺言や持分割合など共有物売却時の問題について

   

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作成日:2018.01.24

共有物売却の際の問題

公正証書遺言や持分割合など共有物売却時の問題について

コンテンツ番号:238

母、娘三人で亡き父が残した駐車場を共有(母親:2分の1,娘:それぞれ6分の1ずつ)しています。

母親は高齢で長女夫婦が引き取り、看病をしています。

次女・三女は駐車場は誰に貸すわけでもなく、”持っていても仕方ない、駐車場の全部を売却し現金化したい”

と考えていますが、長女の夫が母親を看病していることをいいことに、なかなか話を進めさせてくれません。

粘り強く交渉しようとしていますが、なかなか思うように交渉できません。

このまま交渉ができないと何か不利益なことが出てくるのでしょうか。

公正証書遺言や持分割合など共有物売却時の問題について

母親の死亡後の法律関係

母親が死亡した場合、母親の財産はその相続人である、長女、次女、三女が同じ割合(3分の1ずつ)で相続することになります。

母親が死亡した後の持ち分割合はそれぞれ、3分の1ずつになります。

母親の死亡後の法律関係

そうすると、次女・三女の持ち分割合を合算すると3分の2、すなわち過半数の持ち分割合を所有することになります。

過半数の持ち分割合があると、できることが増えます。

(共有物の管理)

民法252条:「共有物の管理に関する事項は、前条の場合を除き、各共有者の持分の価格に従い、その過半数で決する。ただし、保存行為は、各共有者がすることができる。」

とあり、共有物に関する管理行為をすることができます。


※管理行為とは…

共有物の管理行為とは、①共有物を利用したり、②改良したりする行為を言います。

①「共有物を利用する」とは共有する建物を、第三者に賃貸する場合の賃貸借契約の締結や、その契約解除です。

②「共有物を改良する」とは共有する建物の和式トイレを、洋式トイレにする場合等がこれにあたります。

次女・三女は、二人の意見が合えば駐車場を貸し出すことが可能です。

そうすることで、毎月の駐車場代金が入ってくるようになります。

もちろん、その駐車場の地代収入は長女にも分ける必要があります。


ただ、この話は、あくまで母親が死亡し、法定相続分で相続があった場合の話です。

このようになるのを恐らく長女の夫は望まないでしょう。

そうすると、長女の夫は何をするかというと…

高齢の母親に遺言書を書かせるでしょう。

「駐車場の共有持分2分の1を長女に相続させる」という内容です。

母親が長女の夫の意見に従い遺言書を書いてしまう可能性

本来、遺言書は、被相続人自らが書く必要がありますが、高齢で判断能力が低くなっていることをいいことに同居の親族が自己に有利になるような遺言書を書かせることもあります。


当然、この遺言書が、母親の意思に反し同居に親族が書かせたと証明できれば無効になりますが、自書で書いてしまった場合や、公正証書遺言の場合、無効になることはまずないと考えて下さい。


本件でも長女の夫は、「駐車場の共有持分2分の1を長女に相続させる」という遺言書を書かせる、しかも公正証書遺言で書かせる可能性があります。


長女が母親の共有持分の2分の1を取得することで、2分の1+6分の1=3分の2の持ち分となり、長女の持ち分だけで管理行為ができるようになります。

母親が長女の夫の意見に従い遺言書を書いてしまう可能性

そうなると次女・三女は管理行為をすることができず、保存行為のみしかすることしかできません。
※保存行為とは、共有物の状態を維持するためにする行為です(例、雨漏りの修理等)


 ※公正証書遺言

公正証書遺言とは、公証役場で公証人に作成してもらう遺言のことです。

民法969条:「公正証書によって遺言をするには、次に掲げる方式に従わなければならない。

一 証人2人以上の立会いがあること。

二 遺言者が遺言の趣旨を公証人に口授すること。

三 公証人が、遺言者の口述を筆記し、これを遺言者及び証人に読み聞かせ、又は閲覧させること。

四 遺言者及び証人が、筆記の正確なことを承認した後、各自これに署名し、印を押すこと。ただし、遺言者が署名することができない場合は、公証人がその事由を附記して、署名に代えることができる。

五 公証人が、その証書は前各号に掲げる方式に従って作ったものである旨を附記して、これに署名し、印を押すこと。」

公正証書遺言はまず無効になりません。

 

 そうなってしまうと、長女夫妻の思うつぼになり、次女三女は自己の共有持分のみを売却するしかありません。

 そうなる前に…

 なかなか交渉をしてもらえないとのことですが、内容証明郵便等で、交渉の記録を残しておくことが重要です。

 また、専門家に相談することで、良い解決法が見つかるかもしれません。

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